海外にいくことが好きな私ですが、かなり久しぶりに海外に行ってきました。
シドニーに永住している友人を訪ねて、何の前知識もなく、オーストラリアへ。
彼女はいろいろな価値観が共通している友人の一人なのですが
なぜ「オーストラリア」を選んだのか、ずっと知りませんでした。
また、バリバリに働いていた彼女が、なんだか以前より、気持ち良さそうに、のどかに暮らしているなあと思っていました。
でも、行ってすぐ、オーストラリアの空港についたときから、その理由が分かりました。
私が「ホック」式のブレスレットを片手で付けられずに居たら
「手伝いましょうか」と後ろにいたオージー親子のお母さんが声をかけてくれました。
あまりに自然なので、、「あ、お願いします。」といってつけてもらいました。
それだけで、心がふんわりと幸せな気持ちになりました。
一時が万事で、どの人もそういう感じ。
オーストラリアは、電車に自転車が乗っていいらしいのですが
女性が自転車を担いで、地下道から地上にいくまでの間、まわりのサラリーマン2~3人で自然に手伝っていたり。
日本でも田舎では、そういうことはよくあることだと思うのですが、
東京ではあまり見かけないなあ、と思ってしまいました。
東京は人口が多すぎるのかもしれませんね。
また、都会だというのにとにかく緑が多いのにも驚きました。
こちらは、友人のマンション敷地内にあるお庭。
木がたくさんですが、このくらいの木がどの家にも生えています。
なんと法律で、中古の家を買った時はもともとあった木を切ってはいけない、ということになっているのだそうです。
いい法律ですね。
東京もそういう風にしたら、もっと皆の心が穏やかかもしれません。
川が汚染されたときは、市民皆でその川の土手に木を植えたりするらしいのですが
日本よりも多くの人の心にそういう意識が自然にあるらしいです。
わざわざ、「エコ」といわなくても、自然に意識があるそうです。
こちらは、シドニーに割と近い、地元の人たちに人気のドライブコースがあるという「スタンウェル パーク ビーチ」。
人気のドライブコースと言っても、間近にはなく、かなり遠巻きにコースがあります。
おくの方に道路があるのが分かりますか?
日本なら、人気のビーチのすぐ前がこんなに木が多いのは考えられないですよね。
海のまわりは、こんなに森が深いです。
食料自給率が200%だというオーストラリア。
多種の広葉樹で森が豊かになると、土壌が豊かになり、それによって農産物も海産物も豊かになるそうです。
広葉樹の葉が落ちて、たくさんのミネラル、酵素、微生物がはぐぐまれると、それによってより多くの動植物の食物連鎖がはぐくまれることが、農産物の豊かさと海産物の豊かさに繋がるのだそうです。
政府の政策があっての自給率の高さだと思いますが
広葉樹の森が多いことも、とても関係があるように思えました。
(それもまた、政府の政策なのだとしたら、しっかりとした政治が行われているのだろうなと思いました。)
今も国土の70%は森林だという日本。
面積としては、スウェーデンの次に世界第二位の森林の率だそうです。
けれど、戦後の日本は焼けてしまった住宅を建てるためにたくさん広葉樹が伐採されて使われ、割りに成長の早い針葉樹を多く植えたそうです。
針葉樹では森は豊かになりません。
木材としては良くても、土や、農産物、水産物の豊かさにはつながりません。
また、たくさんの動植物の住み家を奪っています。
難しいかもしれませんが、広葉樹を植えることが通例になるといいなと心から思います。
こちらは、世界遺産の「ブルーマウンテン」。
とにかく「広く」・「豊かな」緑でした!
美しかった☆
アクアヴィの酵素とミネラルを開発された「平井博士」は、
心にとても熱いものをもった義理人情も大切にする、ステキな方ですが
平井氏は、「森がゆたかだと人の心はやさしくなる」といっていました。
だから、もともと日本人はやさしいのだと。
わたしも本当にそうなのではないかとおもいました。
友人が言っていましたが、オーストラリアで
自分を「日本人」というと、良くしてもらうことのほうが多いそうです。
それだけ「日本人はいい人たち」という常識があるのだそうです。
本来日本人も、まじめでやさしい民族ですよね。
今の社長さん世代の人たちの頑張りがあって現在の日本があるわけですが、とにかく一生懸命頑張ってくれたおかげで食べるのに不自由なく現代の私たちは生きられます。けれど、代償としてなくしてしまったものもあるように思います。
本来、とても豊かな心の日本人。
私が旅で出会ったオージーのように、東京にいたとしても、どこにいても自然に人に対してオープンですぐに助ける人でありたいですね。
その心を忘れたくないな、そう思った旅でした。