原因によって、赤ら顔の改善方法は変わってきます。
毛細血管が透けて見えるタイプの赤ら顔の場合、皮膚の薄さは生まれつきある程度決まっているので変えるのは難しいところもありますが、
アルコールやたばこ、
辛い物などを控え目にすることである程度赤みを出にくくすることができるはずです。
皮膚の炎症による赤ら顔の場合、
炎症の原因となっているニキビや皮膚炎を治療することが第一です。
また、お肌が敏感に傾きがちのときは特に、スキンケアはシンプルに、そして、刺激の少ないコスメを選ぶようにしましょう。
■スキンケアの見直しも有効
自己流で続けてきた洗顔方法や、洗顔フォームを見直し、赤ら顔の原因になっていないかどうかを見直すことも有効です。
普段使っているスキンケアの成分にかぶれている場合も考えられます。
健康な状態には反応が出なくても免疫力が落ちたり疲れているときに反応する場合があります。
また洗顔フォームにピーリング剤やスクラブ洗顔料などを使用している場合は、これらの刺激が赤ら顔の原因となっている可能性もあります。
洗顔の際に強く力を入れなくても摩擦がおきることで
肌に負担をかけてしまい、知らず知らずに肌の表皮を削ってしまっている可能性があるので、
洗顔する際は弾力のある泡をつくりその泡を肌の上で転がすようにして洗いましょう。
■肌トラブルの原因となりそうなものを避ける
いまは赤ら顔に悩んでいなくても、お肌が敏感な人や疲れや寝不足からからだの免疫力が落ちている人、頬や鼻が赤いなどもともと皮膚の薄い人は、肌にむやみに刺激を与えることは控えましょう。
日頃からタオル、寝具といった、
直接からだに触れるものは清潔にするように心がけましょう。
過剰に神経質になる必要はありませんが、身の回りを少し見直してみるだけでも症状が改善する場合があります。
なで洗いできるほど強力な洗剤や、1日中香りが持続するなどといって強力な化学合成成分がたっぷり含まれる柔軟剤などは皮膚への影響が危ぶまれています。
肌に影響を及ぼす可能性のあるものは日常生活からなるべく遠ざけ、肌を刺激から守ることが大切です。
朝から洗顔フォームで洗顔をして、化粧水に乳液、日焼け止めの上からくずれにくいお化粧を1日中つけっぱなし、仕事を終えてやっとお化粧を落としたところに美容液、パック、ナイトクリーム…女性の肌は休まるときがありません。
それぞれに刺激は少なくても、美容アイテムの乱用によりたくさんの成分を過剰につけすぎてしまうと肌には刺激となる危険性があります。
最低限の保湿は必要ですが、あれもこれもとたくさんの美容アイテムの使用は考えものです。
■肌は本来自ら整える機能を備えている
本来、わたしたちのお肌は
必要なときに皮脂を分泌して潤いを与え、過剰な皮脂は抑えるという素晴らしい機能をもっています。
そこにリッチな美容液を一晩中べったりとぬってしまうと肌はそれに甘えて必要な皮脂を出さなくなってしまいます。
皮脂はひとりひとりのお肌にもっとも適した配合ですし、何より防腐剤や化学合成成分など一切含まれていませんから安心、安全です。
お肌の様子を見ながら、生理の後など調子がいい日は控えてみるのもおすすめです。
翌朝、「わたしの肌はなにもつけなくてもこんなに潤うのか」という新鮮な驚きがあるはずです。
光治療やレーザー治療など、今は赤ら顔自体の治療法もいろいろと行われています。
赤ら顔の症状が重くなかなか改善しない場合などは、まずは皮膚科を受診して相談してみるのが良いでしょう。